トピックス アーカイブ 2015年

2015年

12月

28日

2015年を振り返り

― 年惜む心うれひに変りけり ― 虚子

 12月展(12.11.~23.)が無事終了いたしました。

年の瀬が近づきますと、一年間をなんとなく愛おしみ、今年を振り返る気持ちになります。

ともかく2015年が通り過ぎようとしております。
 耀画廊にとりまして、2015年は節目の年でありました。九段から三番町への移転がありました。

嬰児のように大切に育ててくださった九段から、多少歩き始めた幼児の耀画廊が、三番町に移転いたしました。

このように移転を決めた大きな原動力は、若き作家達にもっと広くて快適なスペースを提供したいとの一心からであります。
 さて一年間の展示内容を振り返りますと、出品作家のご協力で毎月異なったテーマ―の展示が可能となり、

お蔭様で12の様々な芸術世界を提供することができました。今年も水準の高い展示が多数ありました。

そのなかでもユニークな展示は、下記の通りだと思われます。

展示内容をより詳しく知りたい人は、お手数ですが耀画廊ホームページのアーカイブのサイトをご参照くださいませ。

  6月展:国際木版画招待作家展―木版を愛する作家たち―
    木版を愛する異国作家の作品展示であり、彼ら全員が日本各地で(開催年度で研修場所は異なります)で
    木版画の指導を受けました。6か国からの作家達です。耀画廊には今まで無かった世界が展開していました。
    個性豊かな20点以上の展示は見ごたえがあり、版画の専門家が褒めていました。
  11月展:7人展―Birdful―
    日本画、油画そして彫刻といった3ジャンルの若き作家の展示でした。彼らは同じ学年(全員が東京藝術大学 
    2年生)です。展示前は展示のバランスが不安でしたが、それは杞憂で終わり、見事な展示であり、また彼ら  
    自身も展示を楽しんでおりました。エネルギーは素晴らしいものです。
  12月展:冬物語―愛しき人への―
    地方の若き作家から光を受けて、東京近在の作家ともどもに、今年最後の光を放ち来年を迎えたいとの願いか  
    ら開催いたしました。多彩な世界を示してくださいました。いままではどちらかといいますと、一つの美術大  
    学の展示傾向にありました。これからもこのような企画の展示をしたいと考えております。
     
       来年も素晴らしい展示をお見せしたいと願っております。宜しくお願いいたします。
                     
                             2015.12.28.
                    東京九段 耀画廊  富田光明

2015年

4月

07日

荒井経先生・金子朋樹先生のご紹介

荒井経先生(東京藝術大学大学院 准教授 日本画家)
 耀画廊の主要取扱作家であり、当画廊若手作家への助言者・荒井経先生の作品が、

このたび「日経日本画大賞」(過去3年間に優れた作品を発表した55歳以下の日本画家を表彰する、

第6回東山魁夷記念日経日本画大賞)に入選いたしました。(日本経済新聞 2015年3月21日付)

荒井先生の入選は耀画廊の誇りでもあり、当画廊の若手取扱作家をはじめとし、

今後耀画廊で展示する作家達の大きな励みとなることは、必至であります。
 荒井経先生、誠におめでとうございます。 



金子朋樹先生(東京藝術大学大学院修了 日本画家)
 耀画廊の最初の若手取扱作家となりました金子朋樹氏が、

このたび見事に東北芸術工科大学に専任講師として4月赴任いたしました。
 当画廊といたしましても、大変に嬉しいことであり、心から祝福したい気持ちです。

昨今の時代を鑑みますと、専任として大学で教育に携わることは、かなり難しいことであります。

金子朋樹先生には、新たな芸術が生まれる美術教育を是非とも学生に施し、

日本画の革新に貢献できる学生を育てて頂きたいと、願っております。
 金子朋樹先生、誠におめでとうございます。

2015年

3月

27日

春の院展入選作家のご紹介

第70回 春の院展(3月25日(水)~4月6日 日本橋三越本店)に
下記の耀画廊若手取扱作家及び展示作家ら5名が見事入選いたしました。
おめでとうございます。
 
    北澤龍氏、 松原亜実氏、 山田雄貴氏、 (耀画廊の取扱作家)
    久下有貴氏、 鷹濱春奈氏 (「3月展 春の讃歌」の展示作家)
  
以上5名の作家が、入選の厳しい院展に若くして入選したことは、
耀画廊としても大変にうれしく、頼もしい限りです。
秋の院展に向けて、彼らの一層の精進を願っております。
                            
                東京九段 耀画廊   富田光明

2015年

3月

12日

若手取扱作家の活動報告

東京九段 耀画廊の若手取扱作家の活動をご報告いたします。

    山田雄貴氏 :  第2回 小泉淳作記念 鎌倉芸術祭 日本画公募展 建仁寺賞 受賞(2014年11月)
              第21回 松柏美術館 花鳥画展 優秀賞 受賞(2015年2月)

    谷中美佳子氏 : 第3回 郷さくら美術館 桜花賞展 館長賞 受賞 (2015年3月7日から展示)


  以上2名は、今後きっと耀画廊の若手作家の中心的存在となり、より若い作家の目標となることでしょう。
  彼らのさらなる発展を願っております。
 
                            2015.3.12 東京九段 耀画廊  富田光明

2015年

1月

01日

新春のご挨拶

去年今年貫く棒の如きもの  ―高浜虚子―


 今年で耀画廊は開廊から3年目に入りました。

靖国の杜が広がる九段の地に、ささやかな「耀画廊」が誕生したのが、2012年でありました。

このように3年目を迎えられたのも、関係者の皆様によるご理解とご協力の賜物と、深謝申し上げます。

 初心を貫くことは、大変に難しいものです。

新年を迎える折には、高浜虚子の上の句を思い出すのであります。

 

皆様のご来廊をお待ち申し上げます。


                      2015年 元旦

               東京九段・耀画廊主  富田光明